1977年1月4日 蓮田(其の1)

電車、特にボンネット特急をこよなく愛し、折からのSLブームには意地になって背を向けてきた私にとって、機関車よりも電車の方が遙かに馴染みも深かった。そんな私では有ったが、唯一非常に魅力を感じ、ことあるごとに撮影していた機関車がEF57であった。
1975年3月を境に、東北筋も次第に様相を変え、1977年にはいるとEF57もこの年末年始が最後の活躍になろうかと思われ、正月のUターンラッシュの臨時運用を狙い、蓮田に出掛けていった。

撮影ポイントに立って、最初にいきなりEF5713が牽引する12系回送列車が現れた。全体のイメージはまるで甲冑姿の古武士そのものといった姿で、前に大きくせり出したパンタ、バランスのとれたデッキとメカニカルな足回りが朝日に映えた。

東大宮〜蓮田


「武骨」とか「頑丈」とか、そういった形容のよく似合う機関車である。機関車そのものから感じ取れるメカニカルな魅力は蒸気機関車にも通じるところがある。

東大宮〜蓮田


クラシックな機関車に近代的な12系。似合うに合わないは賛否の分かれるところであるが、そんな議論が出るのも機関車ならではの魅力なのだろう。
下回りには雪がかなり付いている。

東大宮〜蓮田


1977年当時、115系はまだまだ製造中の系列だった。冷房付きの300番台が製造真っ盛り、1000番台はもう少し後の登場である。もちろん主役は非冷房大目玉の115系で、露出やピント合わせの練習台に使わせていただいた。

クハ115-231ほか  蓮田〜東大宮


EF58は、当時の東北線客レの主力電機といって良いだろう。上り臨時急行の先頭に立つのはEF58175、言わずと知れたラストナンバーである。

蓮田〜東大宮


EF58の形態はこの時期、それこそ1両1両全部が異なると言っても過言ではなかった。個人的には東北にはひさし付きの小窓が似合うように思えてならない。

蓮田〜東大宮


続けて現れた荷物列車の牽引もEF58。こちらはEF58173である。この他に115系はもちろん、東北新幹線開業前であり、それこそひっきりなしに485系が行き来していたのだが、「ボンネット以外は特急ではない」と思っていたから、全く撮影していなかった。

東大宮〜蓮田


こちらのEF58は、機関室の窓を閉めている。後に続く〒マークの郵便車も懐かしい。郵便車はおろか母体の郵政省がJRに遅れること20年、民営化されたのは記憶に新しいところである。

東大宮〜蓮田


「ボンネット以外は特急ではない」と思っていたが、この583系だけは別だった。車両限界いっぱいの車体断面と前面貫通型の組み合わせはデザインとして良くまとまっていると思う。青森まで8時間半あまりの長旅へ向かう「はつかり2号」である。

東大宮〜蓮田


堂々の13連で目の前を通過していく583系。当時はまだ上り方2号車にサロ581が連結され、サシ581ももちろんバリバリの営業中である。昨今のリバイバル列車では決して味わえない本物の迫力である。

クハネ583-24ほか  東大宮〜蓮田


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