1975年2月 九州(其の2)
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其の2となる今回は、静岡から岐阜までをご覧いただく。急行「東海」で日中の東海道を下る事が出来たのはこの当時すでに静岡までであったから、この先は「桜島・高千穂」でなくては味わえない独壇場の区間と言うことになる。
静岡は申すまでもなく静岡県の県庁所在地で、静岡駅は静岡県の表玄関である。にも拘わらずプレハブ然とした跨線橋や古マクラギを組んだ上に俄か作りのホームを作ってあるのはこれ如何に?という所だが、4年後の1979年10月に完成する高架工事の準備が始まっていたからにほかならない。ホームと線路の歪みはオロ11のガラス越しに撮影したからであることを申し添えておく。
遅れは相変わらず10〜12分である。
2月19日 12:58

「箱根八里はウマでも越すが、越すに越されぬ大井川」の大井川橋梁である。広い河原と中州があちらこちらに見えるこの川の状態は、その昔肩車や蓮台で旅人を渡していた様子を想像させるに十分である。
時速80〜90km程度なら、トラスの境を上手く狙ってシャッターが切れるが、新幹線ではさすがに「運を天に任せて」シャッターを切るしかない。
1959年7月31日、この橋梁を上り方面(画面右方向)に渡った151系高速度試験列車は163km/hに向けてグイグイと加速を続けていたにちがいない。この時点では僅か16年前の出来事ということになる。
2月19日 13:22

浜松はなぜかこんな殺風景な写真が残っていた。皆さんは、習字体のホーロー引き駅名標に目が行くだろうか?それとも古レールで組まれた柱と跨線橋に目が行くだろうか?はたまた形式と同じ4桁のナンバーが珍しいタキ3000に目が行くだろうか?
東京を発車して4時間である。
2月19日 14:02
いよいよ愛知県、最初の停車駅は豊橋である。運良く名鉄と飯田線の共用ホームが見通せ、更に運のいいことにパノラマカーと流電が顔を揃えていた。
パノラマカーはモ7519、流電はクモハ52001、どちらも当時の豊橋を代表する車両であった。クモハ52に取り付けられたサボは豊橋駅独特の列車に付けられた発車案内板で、行く先と発車時刻が書かれていた。
流電ばかりでなく7500系も過去帳入りしてしまうとは、時の流れの速いことを痛感する。
2月19日 14:28
豊橋を10分遅れで発車。先ほどのパノラマカーの反対側モ7520が見送ってくれる。その展望席からこちらを見つめる人影。髪が長いのでうら若き女性かと思いネガを拡大してみたら、どうやら男のようである。そう言えばこの頃は長髪の男がやたらに多かったっけ・・・。
2月19日 14:30
豊橋機関区の脇を通過。またまた狭窓流電を発見。こちらはクモハ52002。この頃は001と002はバラバラに組まれていたようだ。2両目はよくクモハ52と手をつないでいたサハ75の100番代。
2月19日 14:31
急行用の冷房ユニットとして不動の地位を築いたAU13の室内側吹出口。1972年からは特急電車にも進出、この吹出口が長い間、国鉄冷房車のスタンダードであった。独立した蛍光灯カバーも珍しい。
2月19日 岡崎付近走行中

冷房の吹出口と一つおきに配置されたベンチレーターをマクラギ方向から見たところ。手前のレバーにより開閉が調節できた。
2月19日 笠寺付近走行中
名鉄神宮前駅を通過。ここで今度は富貴行き7000系パノラマカーとすれ違う。さすがに番号は確認できなかった。
2月19日 15:18

名鉄金山橋駅手前で、ク2854先頭の準急弥富行きを追い越す。この辺りは全くカメラを手放せず、席も空いている山側に移動してシャッターを押した。
2月19日 15:19

東京から5時間半弱、名古屋に到着。初期軽量客車の泣き所とでも言うべき薄い外板の傷みが幕板部に見られ、手前洗面所の窓廻りには溶接痕が浮き出ている。
2月19日 15:25

名古屋停車中のEF583号機側面。エアフィルターは交換されているが端正な印象の機関車であった。
2月19日 15:26

水切りの付いた10系客車独特の窓を持つオロ11。博多経由西鹿児島行きのサボが嬉しい。シートカバーは背ずり上部に被せるタイプで、以前は181系や157系も同様のカバーであったが、1970年頃からマジックテープ式に変わっていった。
2月19日 15:29
名古屋を出て最初の停車駅は「尾張一宮」。
厚底のハイヒールを履いた女性が、何とも言えない雰囲気で佇んでおり、ワム80000をバックに思わずシャッターを押した。
遅れは8分に回復している。
2月19日 15:44

岐阜到着は6分遅れ。ローマ字部分が灰色の駅名標が懐かしいが、柱に取り付けられた「東京方面」の案内がほほえましい。
ホームにはターレットの荷車がずらりと並んでいるのも懐かしい光景である。
2月19日 15:55
