南海20001系
20001系は1958年に登場のズームカー21001系を、リクライニングシート装備の本格ロマンスカーとした新「こうや」専用電車として1961年にデビューした。
車体は高野線で使用のため17メートル級ながら、客室側窓は幅1750mm×800mmの大型固定窓を採用、先頭部は小田急3000系にも似た半球型をベースにした流線型で、側面まで回り込んだ2枚の曲面ガラスで構成されている。
駆動方式は21001系と同様の70Kw×4平行カルダン駆動方式で、台車は枕バネに空気バネを採用したFS338を履き、別名「デラックスズームカー」と呼ばれるのもうなずける。制作されたのは3M1Tの4両のみで、オフシーズンの冬期(12月〜2月)には運休し、逆に多客期には21201系「臨時こうや」に応援を頼み南海電車の虎の子として活躍をした。
1973年に昇圧工事が行われ、同時に主電動機の90kw×4への増強が図られた。
1983年に30000系が就役し、1984年に引退している。
151系の好敵手として特筆すべき点は、そのカラーリングである。緑系の色彩のみであった南海電車の中で、鮮やかなクリームと深紅の塗装は大いに目立つ存在であったことは言うまでもないが、クリームと深紅のカラーリングはまさに151系のそれである。