1973年 成田線(其の6)

<線内気動車列車>
気動車導入が早かった千葉鉄管内では、キハ45000形(のちのキハ17形)気動車によってディーゼル列車化が推進され、上野直通列車と一部の線内列車を除いてキハ10系を中心に運用される形態が1955年には確立していた。一時期は我孫子から千葉までの直通列車も存在したが、電化直前は我孫子→成田線の下り列車が15本、成田→我孫子の上り列車が17本、我孫子〜湖北の区間列車が4往復、我孫子→木下止まりが1本の下り20本、上り21本の体制であった。


我孫子で発車を待つ、下り始発<831D>。編成は当時の成田線で最短の4連、下り寄り先頭がキハ35のほかは全てキハ17で最後尾はキハ17246である。この車はシールドビーム2灯化と台車のDT22振替が行われていて近代的な部類だった。この日はなぜか4番線発であった。

9月5日  


本来の始発<831D>の発車ホームはこのように2番線発である。現在では線内折り返し列車のほとんどが4番線発車となっているが、当時は午前中の列車は到着列車の上野方面接続を重視して4番線発、午後は上野からの成田方面接続を重視して2番線発が多かった。

9月23日  我孫子


これぞ成田線の凸凹編成。それでも20系が混結されていないだけマシで、始発などに使われる4連の成田寄りにキハ35+キハ17+キハ17を増結した7連である。
しんがりはキハ1763、日中の我孫子駅はいつでもこんな風にのんびりしていたものだ。

9月9日


其の1でもご紹介したように、車両検査や転配の都合で、千葉気動車区から珍客が応援に来ることもあった。オール転換クロスのキハ26400番台もブッたまげたが、電化直前にやって来たキハ35909にも度肝を抜かれた。当時はまだタラコ色の首都圏色が誕生する前で、サロ110900番台とは違い塗装もされずに、ステンレスの地肌のままであったから、目立つことはキハ26以上である。写真でも解るが前面にだけは朱色の警戒色が塗られていて、見ようによっては京成3500系に見えなくもない。

9月28日  我孫子


当時は車両中心に撮影していたものだから駅間での撮影はほとんどしていない。それでもなんとか地元で撮影を試みた。もうすでに電化ポールも立ち、架線も張られ電車の訓練運転も盛んに行われていた。先頭のキハ17358はまだシールドビーム化が行われて居らず、尾灯も台車もオリジナル。

9月27日  東我孫子〜我孫子


上の列車の後追い。しんがりは成田気動車区には珍しいキハ36。

9月27日  キハ3649ほか  東我孫子〜我孫子


成田に到着したキハ17359。上のキハ17358同様、原形を保っている。2両目のキハ35との断面の違いが良くわかる。

9月23日  成田


夕方のラッシュを迎えた我孫子駅2番線に滑り込むキハ17120。ホームはかなりの乗客であふれているが、これを2ドアクロスシートのキハ17が主体の5〜7連で捌こうというのだからいささか無理がある。其の4でも書いたように、やはり4ドアロングシートの必要性は否めない。到着する上り列車も車内は結構混み合っている。

9月25日  我孫子


一日4往復設定の湖北折り返し列車。併結相手の後続列車が来るまでの時間に、ちょいとひとっ走り稼ごうというのが真相だが、1970年から入居が始まった2,500戸規模の湖北台団地の住人にはありがたい設定であったかも知れない。この日はたまたま千葉から応援のキハ35909がしんがりを務める。

9月28日  我孫子


我孫子駅名物の弥生軒立ち食いそば。成田線発車まで5分間あれば、乗り換えの合間に熱々のそばをかき込むことが出来た。かなり太めの麺が塩辛い汁とかき揚げに良くマッチして美味しい。当時はまだ名物メニュー「唐揚げそば」開発前で、うどんも扱っていなかった。こういった光景とキハ17は実に良く似合う。

9月22日  我孫子


我孫子駅2番線で発車を待つキハ17246ほか成田行き<859D>。秋分の日の前日、この年は土曜日だったので19時前ではあるが空いている。当時は会社も学校も土曜半日が当たり前だったのである。

9月22日  我孫子


多くの駅員に見送られて発車していく成田行き<859D>。何やら最終列車のような哀愁漂う写真になったが、前述の通りまだ19時前である。

9月22日  我孫子


線内列車のサボ、「我孫子」は難読駅の部類に入ると思うのだが、ローマ字併記はない。これは差し込み式専用のタイプだが、紺地に白抜きのローカルな雰囲気のデザイン。

9月22日  我孫子


こちらは客車の引っ掛け式と共用のタイプ。セコハンサボの再利用のようで、我孫子の字の下にローマ字が透けて見えている。

9月22日  我孫子

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